日中の企業家が一堂に会する「日中経営者フォーラム」。都内で10日に開かれた2回目会議には青島ビール(山東省)の金志国·董事長、武田薬品工業の長谷川閑史社長ら両国の経営者100人以上が出席、全員参加形式で共通課題を探った。同フォーラム創立者である中国の投資会社、環球都市集団の尹銘深·董事長に総括を聞いた。
——昨年は北京、今年は東京で開催した。
「多くの経営者から『形式のとらわれない対話が出来た』との声をいただいた。日中間の会議は多くあるが、単なる名刺交換でなく本音で語り合うのが目的。今回も率直な意見交換ができた」
——中国に進出する日系企業の苦戦も目立つ。
「中国のスピードと変化に対応できていないことが最大の理由だ。協業は増えたが、ビジネス文化の違いや現代中国の理解不足、そして対話もまだ足りない。解決できる問題は多い。このフォーラムが企業経営の一助になればと思っている」
——来年以降は。
「中日間には相互の理解不足と信頼の危機が存在する。フォーラムの使命は、智恵を共有して日中企業のグローバルな協業とウィン·ウィンの関係を築き上げることだ。今後10年は継続したい」
(聞き手はアジア部 阿部将樹)
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