東京共同宣言

「智慧の共有と共生」
日中経営者フォーラム・2010・東京共同宣言
2010年9月10日

 「日中経営者フォーラム・2010」は、日中両国経営者の積極的な参加と共同の努力より、9月10日東京にて大成功にて幕を閉じました。日中経済界をリードする150名強の両国トップレベルの経営者が一堂に会し、開かれた対話を軸にした「智慧の共有と共生」のテーマに基づき、率直且つ白熱した議論を展開いたしました。

 「日中経営者フォーラム」は日中企業経営者間での対話を促進し、相互に学び合い、信頼を築くための非営利・公益の場であります。日中の更なるパートナーシップ及び協業を促進すると同時に、グローバル競争に強い経営体質を築き、アジア及び世界経済の安定した継続的発展に貢献することを目指しています。

 昨年度、第一回「日中経営者フォーラム」は北京にて開催され、多大な共鳴と大いなる反響を呼び起こしました。参加された日中の経営者は、当フォーラムが日中両国経営者の長期に渡る継続的対話と交流のプラットフォームとなり、相互の往来を促進し、相互理解と信頼を深め合い、グローバル化における日中企業の協業を促進することを誓い合いました。

 皆様ご周知のとおり、現在アジアの経済発展は世界から注目を集めております。アジア経済の代表として、日本と中国は世界経済の持続的発展において重要な使命を担っています。このような状況下において、如何に相互理解を促進し、信頼を構築し、協力関係を深め、アジア・世界経済の安定した発展に共に貢献できるのか、これは日中経営者が共通して注目する話題であります。

 日中両国における隔たりを根本から取り除くために、経営者である我々は開かれた心を持って、互いの文化の基礎となる思想と価値観を理解し、率直且つ開かれた対話をもって、互いの違いを尊重しながら、同じアジアの国として共有する価値観を探求し、友好関係を築き、未来を開拓していきます。

 それと同時に、我々はグローバル時代において、企業が持続的発展を遂げるため、経済的価値を創造するのみならず、自身の社会的価値をも生み出さなくてはなりません。我々日中経営者はこの使命を達成するために、共に智慧を分かち合い、共に努力し、世界で尊敬される企業を造り上げ、雇用を創造し、国民の生活レベルを上げ、アジアと世界経済の安定した継続的な発展に貢献し、当フォーラムの設立の使命である「智慧の共有と共生」を実現していきます。

2010年9月10日・東京・椿山荘