中国人経営者は日本の経営理念、それからブランド戦略を学ぶ必要があります。協力を通じて、この面においては、中国はこの32年の間に製造・加工ということで、廉価な労働力を使って非常に安いものをつくってきました。しかしこれからの時代は変わってきます。中国は人口が13億もいて消費市場が非常に大きいのですから、やはり競争力の強い商品が必要だということです。ですからブランド構築の面においては、やはり日本に学ぶ必要があるということです。 中国の企業が日本の企業と協力するときに二つの問題があります。それは信頼と規範化という面で、やはり日本の企業にとって中国ははっきりわからないということがあるようです。中国の企業は誠意を持って信頼度を上げ、規範化する必要があります。また中国が心配しているのは、日本の企業は非常に保守的であるということです。協力する中で、これは非常に難しい問題になっております。 中国の企業と日本の企業は、お互いにもっと深く知り合う必要があります。そして相互信頼という基礎の上に立って協力を進める必要があります。アジアの経済は日本と中国の企業が協力する空間、スペースというのが非常に大きいというところがあります。 従来、中国はヨーロッパ、アメリカのものを学んできました。そして株式を上場し、さまざまなメカニズムをつくってきました。しかしアメリカのこのようなメカニズムは北方の遊牧民族のものです。日本の文化は、農耕民族の文化です。種を蒔き、育成し、そして秋になって収穫するという文化です。ですから私どもは日本と協力して、さまざまなものを学ぶことができたのです。 |