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次世代グローバルCEOの要件は共通しています。グローバルに国境を越えて活躍できる資産としての人財は、起業家的人財、変革のための創造的問題解決能力を持つ人財、一言で言えば、国境や性別に関係なく、グローバルなプロフェッショナルなチェンジ・エージェント、変革者です。 私は縦軸に専門のスキル、横軸にマネジメント力をとった場合に、専門性を高めてスペシャリストになるか、ジェネラリストとしてマネジメント力を高めるかという選択肢ではなく、そのどちらも兼ね備えているのがプロだと定義しています。専門的資質と個人的資質に分けられます。さらに専門的資質は経験と、それから培われた職務能力、そして個人的資質は生まれながら、あるいは大学卒業までに培われた基礎的能力と性格に分けて考えます。 グローバルなCEOというのはどのような要件の人でしょうか。まず個人的資質では、戦略的能力、戦略的思考、それから語学を含めた異文化に対する対応能力、性格ではダイナミックでカリスマ性があり、かつインテグリティ、誠実であるということです。 経験では、自国以外の市場の経験、これは多様性の管理の経験、その中で培った職務能力である危機管理能力、コミュニケーション能力、創造的で柔軟な問題解決能力が挙げられます。CEOの要件として、日本のCEOの方々は高潔で品位があることを一番重要視しています。アメリカの同様の調査でも同じ結果が出ています。ダイバーシティ、多様性への対応能力が最重要の要件だと思っています。そしてそのための不可欠なマインドセットとして、言い古された言葉ではありますが、「Think global, act local」という柔軟性が必要だと考えています。
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