主な観点
企業にしても人にしても、最も大切なのは協業である
鄭永剛 杉杉投資控股有限公司董事局主席
日中両国は政治、経済、また人文の方面においてもコミニケーションと理解が足りまません。中国の企業の多くはアメリカのモデルを採用しています。アメリカの良いところは、一つには専門化であり、二つ目には株主の利益を守るために業績を重視した管理をしているところです。しかしながら、アメリカの会社は金融危機以降、大きな欠落を持っていることに我々は気がつきました:一つは株主が分散しすぎて、経営管理層が株主より強くなるという状況を生んでおり、二つめには短期利益追求型のため、高利益、高リスク、レバレッジの行き過ぎを生みました。三つ目には英雄主義であります。中国人はここ30年、一般的にこのような傾向があり、突出したリーダーには権利が集中しすぎました。四つ目には行き過ぎた短期報酬構造であり、これはウォール街がやりすぎました。企業も、人も、一生涯で最も大切なことは、協業であります。どのように協業を各方面において上手く持っていくか、これには協業の理念と度胸が必要です。我々はヨーロッパのブランドと協業していますが、これは日本との協業を通してはじめました。なぜならば日本企業のグローバル化の歴史は長く、また彼らは中国企業とヨーロッパ企業の考え方を知っているからです。しかしながら日本企業の弱点は保守的すぎること、また高齢化であり、これにより、多くの機会を失っています。