主な観点
日本企業本社CEOは頻繁に中国を訪れ、現代中国を実感した上で戦略を立てるべき
尹銘深 (チャールズ・イン) ワールドワイド・シティ・グループ董事長
多くの日系企業が中国市場の変化のスピードと複雑さについてきておらず、投資を一級、二級都市に集中しているものの、三級、四級都市を無視している企業が多くあります。多くの日系企業は口を揃えて中国が重要だと言ってはいるものの、実際に行動が伴っていないのが実態であります。多くの日系企業は本当の意味での中国政府の政策と方針を理解しておらず、また政府との関係の重視が十分でありません。日中両国間の協業が成功するか否かは、先に互いの管理風格の違いを理解しなくてはなりません。日系企業はプラン、プロセス、サプライチェーンを重視していますが、中国企業は反対に結果と速度を重視し、また結果のためには手段を選ばないのが特徴です。中国企業家は迅速に結論を出せるが、日本のCEOは組織の認可を得なくてはなりません。中国企業は日本企業から学ばなくてはならなく、特に企業の社会責任理念の更なる向上と道徳水準の向上を図るべきであります。日本企業もまた中国企業から学ばなくてはなりません。