主な観点
中国もグローバルサプライチェーンネットワークの構築が成功要件
森正勝 アクセンチュア株式会社最高顧問兼国際大学学長
今日の世界は正に三極化からネットワーク化となっており、多極化の時代となっています。多極化において、グローバル化に成功した日本企業は世界規模のサプライチェーンを築くことに長けていました。特に中国のような高度成長環境の中で世界規模のサプライチェーンネットワークを築き、そして世界同時販売の制度を築きました。これは中国企業がグローバル化において多いに学ぶことのできるところだと思います。また、トヨタのような企業がサプライヤーに対して研修を行い、同じ理念を共有して、そして完全なるネットワークを築き上げました。西洋の企業が、入札方式を用いて品質や価格が一番よいものを選ぶのとは全くやり方であります。中国企業から言いましても、どのように内部のサプライチェーンネットワークを築くのかを考えなくてはなりませんし、また、更に高品質のサプライチェーンが最もよい価格を提供を保証できることも忘れてはなりません。優秀な企業というのは往々にして自身の内部の変化が周りの環境との変化よりも速く、そして彼らは常に新興市場にあって、非常に発展成長を遂げています。