主な観点
如何に環境問題に対応していくかが企業の魅力とブランドを決める。
池田弘一 朝日ビール株式会社代表取締役会長兼CEO
我々はグローバル市場に入るに当たり、中国を中心としたアジア各国より大変にお世話になりました、韓国、タイもしかりです。我々はアジア各国と交流をする際にまず考えるのは、共通するプロジェクトがあるかどうか、共通の関心事があるかどうかであり、つまり共通点を探します。“儒教思想”は我々が注目すべき主要思想であり、“企業買収”を語るときには株の持分によって支配する、支配されるという関係がよく語られますが、我々は協業の過程における産物が支配関係よりもずっと重要だと考えています。日本企業の持つ長期的な視点から物事を見るというやり方は、アジア企業と協業する際に最も適していると思います。どのように世界が抱える大きな課題である環境保全の問題に対応するのかが企業の魅力とブランドに影響する重要要素であります。企業の総合能力こそがブランドであり、その総合能力こそが消費者が求めているものなのであります。